体感温度

私の寝ている場所は部屋の奥で、すみっこ好きの私はそれはそれで気に入っている。だが、窓の真下にあって、外がだんだん寒くなってくると一緒に寝ている家族より多く着込むようになる。今日は毛布を出してしまった。いつもは我が家の中でもっとも暑いと思われる私のデスク付近もこうしている今なんだか肌寒い。おそらく残暑で広がった汗腺がうまくこの気温の変化に対応できないのだと思う。対応できないといえば家の温度計。家には現在確認できるだけで4つも温度計がある。うちひとつは船の舵取りみたいな形でインテリアになっておりここ1年ほど誰も見ていない。残り3つのうち、ひとつは私のデスクのすぐ横の壁の上にある温湿計(っていうのだろうか)で、夏の間はクーラーをつけていても律儀に30度を示していた。今日は26度。湿度は結構毎日変動するが、温度変化は季節の変わり目を除いてあまりないような気がする。そのため壊れているんじゃないかといつも思わせる。あと2つはどちらもエアコンのリモコンについた温度計。こちらのほうはどちらもそれなりに感度がよいらしく温度は上がったり下がったり。でも同じ部屋で二つ並べてもおそらく同じ温度にならないと思う。時計はいくらずれても標準時間を確認するすべはあるが、温度計はそれがない。気象庁が発表している気温だって百葉箱かどうだかわからないが固定観測点があってそれらの計測値をなんらかの方法で平均して出したものでしかないだろう。それにややこしいのは人によっても違うこと。体感温度だ。私は人一倍暑がりで寒がりかもしれない。そんな体感温度差に敏感な人向けの着こなし術みたいなものがあるとうれしいのだけど。