輸入盤LP

3歳になる息子と絵本を読んでいたら、LPレコードを指してこれ何?と不思議そうにしていた。確かに家にはCDしかない。今の子供はLPレコードを見る機会なんてほとんど無いであろう。

私が子供の頃はLPレコードしかなかった。いつしか洋楽に興味を持ち、FMでのエアチェックに飽き足らなくなってくると、お小遣いをLPに費やした。初めのころはぶらくり丁のレコード屋さんで国内版をあさっていたが、だんだん輸入盤に手を出すようになって(そこにもあったが)、とうとう大阪に出て買うようになった。自転車で自宅から15分か20分そこら走って紀伊駅によく行ったものだ。自転車は古びた駅の自転車置き場に置いて、そこから阪和線天王寺に出て、そして地下鉄で難波や梅田に出たように記憶している。そういえば、電車のなかでよく筒井康隆のはちゃめちゃな文庫本を読んで一人笑いをこらえていたこともあった。行きつけの店は確かDisk InnとかTower Recordだったと思う(いやこれはもっと後になってからか)。輸入盤、国内盤含めて洋楽LPのコレクションは結構あったのだが、実家の引っ越しのときにすべて中古で処分してしまった。最近はAmazon.comディスクユニオンの通販サイトでなつかしのLP紙ジャケット仕様のCDを見つけたので、思わず買ってしまった。できれば当時愛聴したLPのCD版は全部紙ジャケットにしたいくらい。Simple MindsのCDが紙ジャケットで手に入ったのはうれしい。